「ほっ」と。キャンペーン

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鉱脈のエントロピー

園芸用のスコップでほじくり返す
埋めておいた思い出を取り出してみては
惚けた顔でにたりにたりと笑う
どんな場所にも記憶は隠れていて
押し固められたそれは
まるで水で出来た宝石みたいだ
丁寧に丁寧に キャンディーの袋で包んで
ポッケに入れておこう

つるはし振るう炭坑夫
整然と歌う黒鉄の嘴
まだ液状の宝石脈穿っては
溢れ出す忘れ得ぬいくつものあの日
足元にぬかるみを作っては
流れ出すただただ青色の虫
かみつかれては咽び泣き
いつもならスマイルの値段を上げる その毒も
今日の指は赤黒く変わる

偽物の様に動き回る
大丈夫の境界線
手のひらは銃弾が貫き
毎日を重ね合わせる 泣き笑い
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by HALinNT | 2010-06-27 10:28 |

2-3-4-5-1

獣は疑うことも無く獲物を食み
川は豊穣の約束を農婦と交わす

古井戸の底 水蘚の岩
バンジョーを弾く小人の指は
いかにも雄弁に語る

理は特別な日常を紡ぐ織り手
花が咲く様に刺繍を続けるトカゲの爪
紙の蝶がはらはらと桜状に散り散り
古い日々に見た思い出も 降っては涙に溶けて落ちる

覆面で隠していた、目尻に増えた傷跡
一定距離の毎日は それが海の底から這い寄る者
赤い波に躊躇うスキなど もうすでに無い
着地点定めずに跳躍する犬の舌
今ならそれが無重力下だったとしても

今なら!
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by HALinNT | 2010-06-09 20:01 |

ポルノスターの悲劇

私の友人は3千人と寝てその1万2千倍のお金を稼いだ
そのほとんどは次の男と寝る為に使われた
ポルノスターの悲劇 その体はちょうど3千600万円の価値があった

私の友人は誰も知らないミュージシャンの為に生きていた
彼女の時間は全て彼の為だけにあるかのように
ポルノスターの悲劇 その男はベルトコンベアーのベースラインを弾いている

私の友人は3回赤ちゃんを抱えて3度人を殺した
その日から彼女の子宮は失敗も成功も忘れた
ポルノスターの悲劇 彼女のトラウマが過程か結果かはアナウンスできなかった

私の友人が彼女自身の権利で彼女自身の終わりを選択した時
残されたものはほんのわずかな家財道具と私のあげた日記帳だけだった
ポルノスターの悲劇 彼女と私だけがこれは悲劇ではないと思っていた

ポルノスターの悲劇 私と彼女だけがこれは悲劇ではないと知っていた
彼女が好きなミッシェルガンエレファントのCDは
天国に着いたら渡してあげるよ
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by HALinNT | 2010-06-07 22:57 |

再臨界

ワイヤードにスタンガン流して
脳ん中繋いだ針金から煙
金色に光る星が降っても
この目には焦点など無くて

太陽は今日も苦笑だけを投げて
思い出が色あせる その手助けをしている

あの白く輝いている旗は
黄ばんでしまって見る影も無く
言葉、今日も祈りの上をすべっていく

恥ずかしがる ヒマなど 無いと
空間を泳いで叩く右手が騒ぐ
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by HALinNT | 2010-06-07 22:44 | 遺作群

Il y a la solitude sur la plaque

僕が気にいるラッキーナンバーが
君に馴染むとは限らない

あの娘はジャン・リュック・ゴダールが好きだと
何故かフルネームで言いました

コールドスリープに入る前の この感じは
いつまで経っても馴れないなぁ

あなたがルイ・ヴィトンが嫌いな様に
私は太るのが嫌なのよ

よく考えたら僕等
哲学と宗教とガンダムとフレンチとハレンチとブルーハーツと海草の話しかしてないじゃないか

もっと長く
あるいは永く君と存在していたい

今日はデート
&逃避行

蜂蜜月の季節は終わらない
マイ ハニーバニーバーン
月世界一周旅行へ、出発はTゲートから!

好きだと叫ぶフリをして愛していると呟いた
舌を噛む噛む
ポートレートだけにのこしてある
さぁ 幸福へ
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by HALinNT | 2010-06-01 00:35 |

第四実体跳躍素

草陰で歌っているバラバラの小人
元は7人 パーツは42コ
キズは付けずに 切り裂いていく
プラズマのブレード
数十万ワット程度の無駄使いなら
笑って許せよ

穴ぐらで笑ってる穴だらけの恐竜
元は7t 残りは42kg
気づかないうちに 撃ち抜いていく
プラズマの弾丸
一発程度の核ミサイルなら
許してくれよ

いつの間にか死んでしまった
プラズマの魂
今叫べよ 今叫べよ
雷光より強く
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by HALinNT | 2010-06-01 00:25 |