「ほっ」と。キャンペーン

<   2010年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

枠外写真

この真新しい部屋には何にも無くて
僕は隅でしゃがんで ヨックモックのクッキーをサクサク
たぶん ぼくは なにかを すてて
多分僕は何かを拾いに
ここに来たんだけれど、けども

ミルクとバターと砂糖なら幾らでも思い出せるのに
小麦粉の味だけ なぜか解らなくて
ヨックモックだから それは僕のトラブルなんだろう

窓から見える小さなベランダから
こぼれてくる 光もだんだん小さくなって

がらんどうの、この部屋から何かを見つけて
僕は携帯を取り出して 『カシャリ』
僕のこれからも この真っ暗な部屋の様に
どこまでも続いて行ける 気がして
もう全然、壁なんて見えないし
でも全然、床すらも見えないし

まるで深海か宇宙か棺桶の中で 目を開けてるみたい

ケータイの画面には ただ真っ黒の
一面真っ黒の何かが写ってるだけで
僕の「これから」がもう決まってしまっている、そんな
そんな恐怖は気のせいだって 教えてくれる

真っ黒な画面を保存して
ホッとしたり ソワソワしたり
[PR]
by HALinNT | 2010-07-21 12:29 |

シロップエッジ-解説-

片目の潰れた子猫を抱いた
小坊主 夕立 影法師
モノクロ写真に潜んだ燐光
君の目 朝焼 琵琶法師

Tシャツ越し熱放つ子猫
二の腕 噛み傷 五寸釘
スロー再生淀んだ竜胆
宝石 風船 赤柊

歩行者天国通り魔には  毳毳しい侍の首が
散弾歌った双頭の蛇には セントエルモの祝福の
ミッキーマウスに花束を

排水側溝の目の無い子猫 プラスチックの風叫ぶ
四畳一間の手の無い子供 巨大冷凍庫の都市計画
歯車構造の灯の無い子袋 焼却システムの氷点下

この身裂かれて 蟻への供物
何べん生まれ変わっても自傷する虚勢
メープルの木よ 手を伸ばせ

以下解説

More
[PR]
by HALinNT | 2010-07-16 15:04 | 詩じゃない

シロップエッジ

片目の潰れた子猫を抱いた
小坊主 夕立 影法師
モノクロ写真に潜んだ燐光
君の目 朝焼 琵琶法師

Tシャツ越し熱放つ子猫
二の腕 噛み傷 五寸釘
スロー再生淀んだ竜胆
宝石 風船 赤柊

歩行者天国通り魔には  毳毳しい侍の首が
散弾歌った双頭の蛇には セントエルモの祝福の
ミッキーマウスに花束を

排水側溝の目の無い子猫 プラスチックの風叫ぶ
四畳一間の手の無い子供 巨大冷凍庫の都市計画
歯車構造の灯の無い子袋 焼却システムの氷点下

この身裂かれて 蟻への供物
何べん生まれ変わっても自傷する虚勢
メープルの木よ 手を伸ばせ
[PR]
by HALinNT | 2010-07-15 08:36 |

君声スタナー

一人ではいられないと正直になれる程
もうその色も爪も痣も忘れたわけなくて
ドアの隙間に潜んでいる思い出の音に
耳を澄ませてみれば 動けなくなる
ちょっとだけ立ち止まって痺れてみれば
簡単にその振動を生き返らせるのに
君声スタナー どこまで届くだろう

陽光に翻る今日の蝶々
夏を告げる突風に煽られても
笑う様に流されては笑う
春過ぎてまだ 冷静な私のつま先
コーヒーが冷めるのと同じ時間を手にとって
五月の温度で包む 火傷した指
君手スタナー 足を止めた

君の思い出 舌でなぞっては
笑った泣いた怒った困った顔をしてみる

もう眠ったら 醒めなくして
君声スタナー 君声スタナー
もう触ったら 動けなくして
君手スタナー 君手スタナー
[PR]
by HALinNT | 2010-07-08 09:12 |

無踏破感覚域

空走る星眺めた狂乱というダリア
名付けられたその矢先 咲き誇る情動
祈りの手、開き 背信と嫉妬のドレスコード
月かすめ落ちた星の行方なら知らない

礼拝堂に眠る浮浪者の臭い
臨月の額に刻まれた数字をなぞる
石油化学コンビナートに住む歯車の鳥
月かすめ落ちた星の生涯なら知らない

蠍と鼠が手を取り合い踊る
砂漠の冬 砂岩の夜 名も知らぬ波音
罪被る狼、割る 光り続ける貝殻の
月かすめ朽ちた星の意味なら知らない

鏡の中に奇数個の眼が瞬いて
薙ぎ払った先の草原は獣の臭い
血に滑る手の中の骨 掌中の珠
足に幾つもの切り傷 まるで夢の様
輪廻惑う花弁の突風に尊び
存在論としての回答はキュビズムに投げられる
月かすめ笑った星の構造なら知らない
[PR]
by HALinNT | 2010-07-02 22:27 |