か細く軟体、三寸より

うわうわと漂っている 生き物だろう
体のありとあらゆる穴から
それは もう 毛穴 ぽっかりと空いた
心の穴にも潜り込んで ぐねぐねと

ちらりとも会ったことの無い人物の
吐露が 無軌道に
うひうひと漂っている 生き物だろう

目を開けば 誰そ彼そ
幾千もの のたうつ体躯の隙間から
こぼれる明かりを確かめて
今が夕闇で無いと間違える

瞬き合う 嘘と嘘
真実の口いっぱいに 逃げ道を探して
名前を忘れた人物の
発露が うねりながら 空間 泳ぐ
うねうねとどどどっと詰め込まる 生き物だろう
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by HALinNT | 2011-05-02 22:19 |