散硝、剥芯

水のガラガラと流れる音だけが
僕に川の存在を教えていて
あるいは光なんて一切無いまま
その前で手を開いて閉じて
見えないのに見れないのに
いまこの手の姿が見える様に

誰も探していない
僕を探していない
手の形だけがハッキリとしていて
真夜中な庭で鼓動してる
サーチライト群 どこへ消える
言葉は手ほど見えないから
サーチライト群 なにを消した
僕は手ほど存在しないから

もう二度と 君の瞳が
曇り空を埋め尽くす事は無いのだね
子宮の中はもう少し明るかっただろうか?どうか?
棺の中はもう少し暖かかっただろうか?どうか?
ゆっくりとだけど、僕の思い出は
浮かんでは流れて 揺れては割れて

本当に蟻の巣よりも真っ暗な場所で
手を開いて 閉じて 指を曲げて
わかることと わからないことの
境界線なんて元々僕の輪郭状
いま前の手だけがわかる わかる

照らされていなければ曖昧なままで
サーチライト群どこで消える
音だけがいやにハッキリと見える素知らぬ国で
サーチライト群どこかで瞬いていて
影を追ってもそれは 僕の影

もう一切の君の目は
雨に似て降り注ぐことは無いのだね
今まで光の軌道は滑らかだったのだろうか?どうか?
これからの何も見当たらない旅は終わらないか?どうか?
ゆっくりとだけど、僕の指はきちきちと音をさえずって
ひび割れては裏返って 粉微塵になっては嘲笑って
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by HALinNT | 2011-06-05 23:55 |